東京建築探訪2022-09-28 20:30:16
たまには弊社の建築以外のお話でも。
先日セミナー参加の為、3年ぶりに東京へ行ってきました。
セミナーではサイン計画について廣村正彰先生の講義を受け、非常に勉強になりました。
サインに対する意識が変わり、これからはもう少しデザインに力を入れて建築におとしこんでいきたいと思います。
東京で1泊し、日曜日は1日建築探訪にあてました。
朝から夕方まで見て回れる建築物や美術館の展示を事前にピックアップしていたので、
食事以外は休憩なしで常に行動です。
朝一は国立競技場。ようやく完成の姿を生で見ることが出来ました。
競技場から緑が溢れているところ、木のルーバーの角度や長さが均一でないところ
カメラでは到底納まらない壮大さ。素晴らしかったです。
周りにも目を惹く色んな建物が建っています。
日本オリンピックニュージアム
三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア
次は、明治神宮ミュージアム。シャープな庇が美しい。
この美術館は明治天皇にまつわる歴史の紹介や身につけられていた衣服や刀等が展示されています。
明治天皇が亡くなられた後、この代々木に神宮と大きな杜を作る計画が行われ、
100年経過した今、多くの人々から親しまれる緑豊かな杜へと成長しました。
このミュージアムのロビーはガラス張りとなっていて、建物内部からでも外の杜が間近に見え、
半屋外的な空間に感じることができます。外部との関係性をうまく活かしてあり感銘を受けました。
その他、with harajyukuやブリスベージュ神宮前(超高級マンション)の周りをぐるりと歩き、上野で昼食。
午後は東京都現代美術館でジャン・プルーヴェ展を観ました。
プルーヴェはもともとは金属工芸家として仕事を始めていましたが、スチール等新たな素材を用いた
実験的で先進的な仕事へと転換し、家具から建築まで創造の領域を拡げてきたという生い立ちを観ました。
展示場では無数の椅子や机が置かれていて、進むにつれて建築領域へと展開されていきます。
建築はファサードというより、それを支える構造から考えるという手法から、みずからを
「構築家」と位置付けているそうです。
V字型コンパスのような柱を内部に建てて、壁と屋根を作っていく様子が動画で紹介されていたり、
実物大の住宅が設置されていたり、見応えのある展示でした。
朝から夕方まで重たい荷物を背負い持ち歩き、その後2日間は体中バッキバキの筋肉痛でしたが
久々に充実した建物探訪が出来て、非常に刺激的な1日が過ごせました。
株式会社 二神建築事務所 担当:葭村(よしむら)
http://www.futagami-sekkei.com/