Earthquake resistant 耐震診断・耐震補強

はじめに
近年、世界各国による地震災害等のニュ-スが多く聞かれる様になりました。
我が日本でも1995(平成7)年の阪神・淡路大震災・2004(平成16)年の新潟県中越地震・2005(平成17)年の福岡西方沖地震等々、いつどこで地震が発生してもおかしくない状況です。そのたびに多数の死者及びけが人を出しています。
そして、2011年3月11日に東北地方太平洋沖地震とそれに伴って発生した津波、及びその後の余震により引き起こされた大規模地震災害、いわゆる東日本大震災が発生しました。震災による死者・行方不明者は2011年4月19日時点で合わせて約28,000人、避難者は約13万人以上、建築物被害も全壊・半壊合わせて約7万戸以上にのぼるといわれています。
また、2016(平成28)年には熊本地震も発生し、甚大な被害をもたらしています。
このような地震による被害の背景には、建物の劣化やそもそも現行の耐震基準を満たせていない建物があるということがありえたりします。
そういう建物の耐震性がどのような状況にあるかを判定したり、耐震性を保つために行うのが「耐震診断」、「耐震補強」です。
「耐震診断」、「耐震補強」、普段なかなか聞きなれない言葉かと思います。
この言葉を人間に置き換えてみると、「耐震診断」とは人間でいうところの健康診断にあたります。
健康診断をし、体調に問題がないようであれば、通常の生活に戻っていくことができますが、もし異常があった場合には手術が必要になることもあります。
健康診断が「耐震診断」であれば、この手術が「耐震補強」といえます。建物の悪い部分を「耐震診断」で判別し、その部分を「耐震補強」で改善し、強化していくことになります。

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