二神建築事務所 スタッフBLOG 姫路を拠点に邸宅からデザイナーズマンション、HACCP仕様の食品工場、病院、介護施設、庁舎の建築設計

姫路市 しんきひかり保育園 竣工・開園2020-04-10 13:33:17

昨年7月に着工いたしました「しんきひかり保育園」新築工事は2月末に竣工し、準備期間を経て4月から開園いたしました。

新型コロナの影響があり、竣工式や見学会も中止が相次ぎました。

1日でも早く終息し、安息の日々が戻ることを心より祈っております。

今回は少しでも気持ちが明るくなるよう、楽しい話題をお送りしたいと思います。

 

この度竣工いたしました「ひかり保育園」は現在の場所で「ひかり幼児園」として長く地域の保育に貢献してきた保育施設です。

建替え前の西園外観

 

 

建替え前の東園外観

建物が老朽化して来たことから園舎を建替え、認可保育園として新たにスタートすることを目指しましたが、園舎が少し離れた2箇所にわかれていたり、敷地も手狭だったりと、解決しなくてはならない問題が多くありました。私たち設計人としては非常にやりがいを感じる設計でした。最終的に、2箇所同時に建替え工事を行い、2つの園が合わさってひとつの保育園となるような提案をさせていただきました。

両園共敷地に余裕がないため、どのように園庭を確保するかが課題でしたが、屋上園庭やピロティ形式にすることで解決しました。狭い敷地でも広々とした空間を作ることができ、遊びの要素も取り入れているので園児も喜んでくれると思います。

西園外観東園外観

西園と東園は外観の色調を統一して一体感を生みましたが、内部はそれぞれにテーマカラーを設けてそれぞれの特徴を作りました。

西園は主に低年齢児を受け入れることから「若葉」をイメージした「緑色」をテーマカラーとしています。

玄関ホールや保育室、トイレにも素材やパターンを変えながら緑を色々な場所に使っています。

エントランス

乳児・保育室

床の無垢フローリングと緑のアクセントが調和し、「安らぎ」と「生命力」のある保育空間となりました。

乳児用トイレ

幼児用トイレ

屋上の園庭からは姫路城や名古山の桜まで見ることができるので、毎日屋上にあがるのが楽しみですね。

東園は年中・年長さんを受け入れるので、テーマカラーは「光」をイメージした「オレンジ色」を主体としました。「輝き」、「生命力」がいっぱいの空間です。こちらにも無垢のフローリングや羽目板を用い、温かみのある保育空間づくりを大切にしています。

ピロティ部分を園庭としていますので、夏場の日差しから守れますし、雨が降ってものびのび身体を動かすことができます。建物の一部を利用してうんていやロープ遊具を設置しています。こどもたちに喜んで使っていただけそうですね。

保育室は中央に可動間仕切りを設けていますので、受け入れ人数の変化にも対応できますし、すべて開ければ広々とした遊戯室的な空間にもなります。

 

また、今回は保育園のロゴマークデザインも提案させていただきました。西園の緑と東園のオレンジを用いた2つの星(園舎)の上で子供が元気よく活動している様子を表しています。そして、よーく見てみると、こどもたちが保育園の園名称を人文字でを表しています。「元気なこどもの姿が保育園のシンボル」がコンセプトです。

いかがでしたでしょうか。こどもたちが元気に遊ぶ姿が皆さんにもご想像いただけましたでしょうか。これからも楽しい要素が盛りだくさんの素敵な保育園の設計に携わっていきたいと思います。

地域によってはまだまだ待機児童が多く、保育所の新設が必要なところもあると思いますが、まとまった土地の確保が難しい場合もあると思います。弊社では今回のケースのように、敷地が狭いといった限られた条件でもこのような解放感があり魅力的な建物を建てることができますので、ご検討の方がいらっしゃいましたら弊社までお問合せいただければと思います。

よろしくお願い致します。

株式会社 二神建築事務所    担当:久保田
http://www.futagami-sekkei.com/

たつの市立誉田こども園 開園2020-04-06 11:45:03

弊社が計画・設計しました、たつの市立誉田こども園が本日開園しました。

誉田保育所・誉田幼稚園の老朽化により、保育園は解体、幼稚園は一部を残し

改修・増築を行うことで、両園が統合したこども園が誕生しました。

↑Before

↑After

 

増築部エントランスは、時代を感じる柔らかい形状が特徴的な誉田保育所のタイル壁を、

保育所と幼稚園の融合した親しみのあるデザインとして取り入れました。

↑既設保育所

↑新築こども園

 

平成3年に建てられた既設の園舎は屋根の赤い瓦と鉄骨構造のみを残し、外装と内部間取りを一新しました。

↑Before

↑After

 

開放廊下は従来の園舎と同じく外廊下式となっています。

廊下・屋根の出幅を大きくすることで雨を気にせずに料理を運べるようになりました。

それと同時に廊下が単なる通路ではなく、交流・遊びの場としても活用できるようにもなっています。

今回残念ながらこの工事の監理業務には携われなかったですが、設計時に提案した、

廊下のゴムチップ舗装や肌触りの良い人工芝は採用されており、こどもたちは安全に楽しく遊べることでしょう。

最近コロナウイルスが流行っていますが、園児・先生方共に健康面に気を付けながら、

新しい園舎でのびのびと元気よく過ごしてほしいと願っております。

 

株式会社 二神建築事務所    担当:葭村(よしむら)
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